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鹿児島に住みながら世界で働くというLIFE STYLEのリアル

川野輝之
代表取締役社長

2019年05月13日

新しい働き方田舎でクリエイティブ

こんにちは。ecommitの川野です。

ほかのメンバーがゴリゴリいいブログを書いてくれているので私も久々に頑張って書いてみようと思います。

今日は表題の通り、僕のライフスタイルについてお話ししようと思います。

若干個人的な話も含みますが、今のスタイルがとっても気に入っていて、テクノロジーが進化した現代だからこそ実現可能な豊な生活だと思っているので、多少なりとも共感してくれる人もいるのでは?ということでこの場を借りて紹介したいと思います。

当社は僕が22才で設立した鹿児島県薩摩川内市に本社を置く創業12年目のベンチャー企業です。

僕はその2つ隣の町である日置市東市来町というちょうど鹿児島市と薩摩川内市の間くらいに位置するのんびりとした田舎町に住んでいます。

目の前は東シナ海!!

砂浜まで約100mの海沿いに100坪以上の大きな庭のある家を建て妻と子供4人(長男12、次男11、長女6、次女3)で暮らしております。

土地がタダ同然なんで敷地面積200坪以上!!近隣には数件の家しかなく、集落全体でも40世帯程度という文字通りの大田舎です。

①

大阪で生まれ、東京で学生時代を過ごした僕が、なぜ本州最南端の鹿児島の、

かつこんな大自然に囲まれたところに住んでいるのか??という話になってしまうのですが、

それはとっても長くなってしまうのでまた今度。

妻が鹿児島人であるということだけ言っておきましょう。

さて、今日は、そんな都会でうまれ、こんな大田舎で暮らしている私が感じるそれぞれ好きなところを紹介しながら少しでもこの最高な?(だと思っている)ライフスタイルのリアルをお伝えできればと思います。

鹿児島の好きなところ

なんといっても大自然!

いきなり月並みな話しで恐縮ですが、やっぱりこれでしょう。

僕は鹿児島に住み始めてちょうど15年目なのですが、鹿児島市内→姶良→川内市入来町(当社創業の地)→鹿児島市春山→川内市内→日置市と色々なところに住みました。

それぞれ若干環境は違うものの、共通して言えるのはやっぱり自然です。

居住地周辺の、というよりは鹿児島の『自然』ですね。

車で少し走れば水色で透き通る海がある、神秘的で力強い山がある、静かで心安らぐ川がある、、、

昔ながらの里山風景や歴史を感じさせる竹林に囲まれた武家屋敷もすごくいいんです。

地元のおじいちゃんおばあちゃんからすれば当たり前の風景なんだと思いますが、

僕にはとても豊かな環境に思えるのです。

僕自身、ほぼ毎週週末の朝夕は釣り。

四季折々の魚が釣れ、とにかく美味い。

最近では3人乗りのカヤックまでゲットしてさらにその行動範囲を広げています。

(完全にハマりましたw)

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子供たちも学校から帰ってくるなり網とバケツをもって近所の小川に直行。

そこにいるエビを取ってきて素揚げにしておやつに食べたり、

(手長エビ、僕らがちっちゃいときに採っていたのはドブのザリガニ)

夏は近所の雑木林でカブトムシを取ってきて繁殖したりと本当に五感を使って遊んでいます。

おかげで我が家の玄関の一角は虫かごコーナーで占拠されています。

海沿いに越してきてからは海に浮かぶ夕日を見ながら家族全員で散歩したり、

月夜を見ながら窓際でゆっくり妻と話をしてみたり。

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自然ネタだけでまだまだ書けそうですがこのままだとそれだけで終わってしまいそうなのでストップ。

とにかく、この自然から得られるものは大きい。

それについてここであまり深掘りはしませんが、

身も心もこの自然に癒されてレジリエンス(自然治癒力)が高まっていると確信しています。

子育て環境と小ぶりで暖かいコミュニティ

前項でも触れましたが子供たちが五感をフル活用して遊べる環境はきっと彼らのアイデンティティに刻み込まれると思います。

それがどのように役に立つのか、今はまだわかりませんが、川の中に目を凝らし、捕まえて触り、

匂いを嗅いで、川の音を聞き、素揚げにして味わうことで少なくとも何かを感じる力は豊富になるのではないかと思いますし、

その感じる力があれば何かを吸収する力もきっと身につくのではないかと考えています。

また、子供たちが通う小学校は全校生徒70名程度の本当に小さな学校なのですが、

小さいことで必然的に先生が生徒一人ひとりと関わりあう頻度も時間も多くなります。

それが要因だとは断定できませんが、小学校は全国学力テストで平均点+10点前後。

これは結構すごいことなんじゃないかな~。

ただし、逆に東京や大阪に比べて情報量が少ないのも事実です。

英語の授業が中学年からしかなかったり、ITなどに関しての教育もまだまだです。

まぁでもそこは親が機会を与えてあげればいいんじゃないかなと。

日ごろ時間の大半を過ごす学校で、先生が極力一人ひとりに向きあってあげて、

とにかく机に向かう癖をつけるというのが今は大事なんじゃないかなと考えています。

あとは地域のコミュニティ。

『子供は宝』って言われますけど、ここの人たちは本当にそうなんですね。

地域ぐるみで子育てに協力してくれて宝のように守られている感じ。

そこがちょっと鬱陶しい場合もあるのですが(笑)

家から学校まで3キロほどあるのですが、朝はバスで学校に向かいます。

先ず運転手さんが素晴らしいんです。

乗客がウチのチビたちと集落唯一の学年の違う女の子、あとはおばあちゃんが一人。

バスに乗り込むなり大きな挨拶で始まり運転手さんを中心とした会話が始まります。

バス停に着き、『いってらっしゃい』と送りだされて下車すると、

今度はバス停で見守ってくれているボランティアおばあちゃんから元気な挨拶。

ほとんど毎日子供たちを迎えるためだけにバス停で待ち構えてくれているのです。

到着したバス停から国道の横断歩道を一緒に渡り、

学校が見えるぐらいの距離になると今度は先生が迎えに来てくれていてバトンタッチ。

またまた『いってらっしゃい』と送り出される。

そんなとても微笑ましい暖かいコミュニティに包まれて守っていただいているのは本当に嬉しいし豊かだなぁと感じます。

都会の好きなところ

打って変わって都会の好きなところ。

幼少期と就職したての時に過ごした都会には都会で、好きなところもたくさんありますのでその部分を簡単にご紹介します。

刺激的な街

これはいつもうまく言語化が出来ないのだけど、都会にはやっぱり刺激がある。

僕は羽田空港から都内まで、あえて京急ではなくモノレールに乗ることが多いのですが、

何故かというと景色が見たいからなんです。窓から見える街並みですね。

羽田空港を出るとはじめは機械的な倉庫のような建物や大型の物流センターなどが見え、

浜松町に近づくにつれて高層マンションやオフィスビルに変わっていきます。

そんな街並みや渋滞している首都高を見ていると不思議と心躍るんですよね。

高層マンションやオフィスビル、大きな物流センター、それぞれにたくさんの人がいて、

それぞれに人生のストーリーがあり、それぞれみんな夢とか目標を追いかけていると思うと、キリっと背筋が伸びるそんな気持ちになります。

あと、東京と言ってもいろんな町があり、その町それぞれの雰囲気が感じられるのも好きですね。

特に好きなのは恵比寿や目黒。おしゃれでなんか落ち着くから。

 刺激的な人たち

都会で一番好きなのはやっぱりそこに集まる人たちですね。

特に東京は本当に色々な出会いがあり、僕にとっても会社にとっても重要な場所です。

先ずは先輩経営者の皆さん、そして取引先の部長クラス、役員クラスの方々ですね。

なかなか鹿児島では会えないとてもエネルギッシュな人がたくさんいます。

抽象的な表現ばかりで恐縮ですが、『覚悟を決めている人たち』といいますか、そんな人たちに事業の相談をしたり、

お話を聞きにいったりすると、いつもその視野の広さ、視座の高さにハッとさせられます。

超刺激的で年齢にかかわらず『これだけすごい人たちと戦わなければならないのか!!』とポジティブな危機感にかられるのです。

あとは投資家や金融機関の方々です。

最近特に増えてきたのですが、企業を見ることに関しては100戦練磨のプロフェショナルに、

事業の説明、自社の強み、将来性などをプレゼンテーションする機会があります。

こちらがどれだけ本気で挑んでも一部の方からは超ボロカスに言われます。

(本気でフィードバックしてくれる)

とっても悔しくもやっぱり刺激的で、言われれば言われるほど絶対にいつか結果で証明してやる!!

と心の底から意欲が湧いてくるし、

彼らが何を言っているのか、何故そう言われたのかを考え抜いて『なるほどね』と少し答えが見えてきたときのワクワク感は何とも言えません。

『よっしゃ!これでさらにブラッシュアップできる!!』って感じですかね。

この感覚はいずれも鹿児島ではなかなか感じることが少ないことなので、

僕の経営人生にとって最重要であると直感的に感じています。

もちろん、上記のような経験が鹿児島では全くできないか?というとそんなことはないのですが、

圧倒的に都会の方がその経験ができる確率が高いうえ、より最適なフィードバックが得られるのは事実です。

両方の『好き』を味わえる最高にイケてる(と思ってる)LIFE STYLE

鹿児島と都会、両方の好きなところを紹介してきましたが、ここからはその両方を味わえる生活を送っている現在について、一週間の流れを紹介したいと思います。

【とある1週間の流れ】

朝子供たちの声で目覚め、家族一緒に朝ごはん。

おかずは昨日釣ってきて一夜干しにしていたカマス(これがもう最高なんスよ!!)。

子供たちにハイタッチして見送ってからほぼ同時に出社。

ゆったりとした空気が流れる海沿いを颯爽と車を運転し、

朝礼は大体車のなかから(もちろんハンズフリー)全国に出張しているメンバー含め遠隔ミーティング。

到着したら今度は全国の事業所とのテレビ会議。

東京営業所の予算未達に頭を悩ませつつ、今度は海外営業部とアフリカ全域でのプロモーション戦略を考える会議に参加。

会社のメンバーとワイワイ昼食をとり、昼休みは卓球大会、キャッチボール、スケートボード、ピクニックとそれぞれ気ままに。

午後からは企画を考えたりクライアントとテレビ会議したりで業務終了。

今日は早く終わったので帰りに海に寄ってひとっ釣りw

家族で夕飯食べてまったりして就寝。

翌日からは東京出張でひたすらクライアントまわり。

夜は海外からの顧客アテンドのチームに呼び出されて東京駅でシンガポール料理。

週末までハードで刺激的な毎日を送ってやっと鹿児島に帰宅。

帰りの羽田空港に向かうモノレールで霞んだビルに沈む夕日を眺めながら営業メンバーと反省会。

④ビルの間から月をみる

(ビルの間の月を皆で眺めている様子)

鹿児島空港についてホッと一気に脱力してゆっくり安全運転で帰路につく。

家に帰る前に近所の温泉でまたゆっくり。というかぐったり。

完全に脱力した状態で子供たちの待つ自宅へ。

土曜日はちょっと早起きして家族みんなで妻の実家の田植えに参加。

⑤

日曜の朝は庭でゆっくりコーヒー飲みながらお気に入りの海に行こうか!っと出発。

夕方帰ってきて早めに就寝。また明日からは営業会議だな~~という感じ。

週末は豊かな自然に心身ともに癒されて、平日はまた世界を視野に働く!

常に視野と視座を見失わないよう都会の刺激を受け、

この田舎から事業アイデアを生み出していくそんなLIFE STYLE。

もちろん人それぞれお気に入りのスタイルがあって、

人によっては田舎ならではのあれこれが鬱陶しくて、

都会に住みたい人だって沢山いると思うので、うちのメンバーにもこのスタイルを強要するつもりは一切ありません。

(というかみんなそうなってしまうと会社が回らなくなるので困るw)

でもこのスタイルが今の僕の、会社の元気を保つとっても大事な要素の一つであることは間違いありません。

今後やりたいこと

創業当時からイメージしている風景があります。

それは、緑豊かな公園のような広大な土地に、所々にちょっとした芝生の丘や木陰ができる大きな木が植えてあり、小さな池がある。

そんな土地の中心に廃材を集めて作った木造の広いオフィス。

テラスと室内がフラットで開け広げると外と室内が同じ空間のようになる大きな窓。

あるチームは木陰で円に座ってとある企業の環境対策案件について協議している。

敷地内を散歩している近所の老夫婦や、学校から帰宅する途中の小学生が挨拶している。

一方でシステムチームは開発中のプロダクトについて外部の開発チームと白熱議論。

東京チームも明日の四半期全国ミーティング(Face to Face)に備えて前入りして準備しているみたい。

こんな環境を作りたいんです。

渋谷の一等地のガラス張りでおしゃれなオフィスより、僕らにはこれが合ってると思う。

僕らはこの方がクリエイティブな仕事ができると思う。

鹿児島から世界を視野に働く。

色々なハンデもあるけど色々な強みもあります。

きっと共感してくれる人も居るのでは?

今期このイメージを実現させるための一歩として日置市に海が一望できるオフィスを開設予定です。

もちろん古民家をリノベーションして!

最後に。興味があったら遊びに来てください

今日は私のライフスタイルについて紹介しましたが、どこかに同じような働き方がしてみたい!

という方がいらっしゃったらぜひ!!いつでも遊びに来てください!

なんだか長々と個人的なことまで書き連ねてしまいましたが、今後もちょこちょこと鹿児島の魅力や、

逆にちょっと嫌だなと思っていることなど発信していきますので、

お時間にほんと余裕があるときにでもお付き合いいただければ幸いです。

またお会いしましょう。

この記事を書いたライター

川野輝之

株式会社ecommit
代表取締役社長

川野輝之

1984年大阪府生まれ。中高6年間スケートボードに明け暮れ、一時は某スポーツ店のチームライダーとして活動するも、耳の病気を発症し引退。高校卒業後は建設機械や家電の輸出業者に就職し、4年間の修業期間を経て22歳の年にecommitを創業。現在は代表取締役として経営をリードしつつ新規事業開発チームを直轄。日置市の海沿いに住み、釣りやキャンプなどの鹿児島暮らしを楽しんでいる。

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