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永山的良い組織論

永山由高
取締役・経営戦略部長

2019年05月30日

新しい組織のあり方

永山さん

経営戦略部の永山です。

今日は、「永山部長の考える良い組織ってどんなものですか?」というブログのお題をいただきました。

組織論。ううむ、古今東西、あらゆる経営者や経営学者がいろんなことを語っています。

良い組織とはなにか。

私の考えを先にお伝えします。

・様々な衝突や判断の難しい場面で、個人の感情と同じくらい、組織としての理想や目指すべき方向性が大切に扱われること。

・組織としての理想や目指すべき方向性がずれてきたなと思った時に、メンバーから方向性を見直そうという議論がいつの間にか出てくること。

この2つです。

「良い組織とはなにか」という問いに対する答えは、おそらく組織の数だけ、いや人の数だけあります。

私はecommitの取締役を務めながら、自分自身でTen-Labというまちづくりの会社の経営もやっていますが、

ecommitとTen-Labの2つの組織だけで見ても、「良い組織」の形は変わります。

企業理念から読み解くと、ecommitは、「環境ビジネスに革新を起こし」「一緒に働く家族(社員)の幸せと」「本当に世の中に役立つ環境ビジネスを追求する」組織です。

永山的良い組織論①

そして、経営方針として、下記を定めています。

永山的良い組織論②

これが、ecommitのチーム作りの基礎。土台となる部分です。

「社員を家族のように思い」「お客様に感動水準のサービスを提供し」「多様性を重視してチャレンジの土壌をはぐくむ」といった組織づくりの目線が見えてきます。

そして、(誤解を恐れずに言うと)足元の利益よりも長期的な信頼を重視する組織であるように思えます。

2人以上の人間がチームとなって動く以上、利害関係は生じますし、様々な衝突は生まれます。

大切なのは2つです。

①会社としての大切な意思決定が組織の目指す世界観を意識したものになっていること。

そして、②組織に対して個人が犠牲になる場面で、組織の世界観や方向性を見直す意識をみんなが持っていること。

特に難しいのが②ですね。働く中で、組織のルールや決まり事が、個人の自由を縛る場面はどうしても出てきます。

例えば、人事異動。組織の未来を考えて部門替えや勤務場所の変更を提示するのは、ビジネスの世界の当たり前でした。

当社では、その当たり前を疑うことから議論が始まります。

チームを構成する一人ひとりがいてこそ、組織は活きます。個人が組織の犠牲にならないことは、良い組織の必須条件です。

一方で、個人がそれぞれバラバラに動くのではなく、皆が目指す方向が共有されていることで、一人ではできない大きな仕事が可能になります。

ecommitでは、いま中期経営計画の見直しを進めています。その中には、会社の大枠を描きなおす部分もあります。

組織がどのような方向を向いていくかを考える場面で、出来るだけ多くの社員の皆さんの声を聴くことを、今回は意識したいと思っています。

そして、様々な意思決定の際に、中継経営計画や、企業理念、経営方針がしっかり反映されていくことも、同時に大切にしたいですね。

私の経営戦略部長としての大きな仕事の一つが、こういった全社の組織としての一体感を作ることと、意思決定において会社のあるべき姿を反映させることにあります。

それにしても、組織づくりは難しい。

皆さんの部署/皆さんの会社は、どうですか?

この記事を書いたライター

永山由高

株式会社ecommit
取締役 ブランド戦略部長

永山由高

1983年鹿児島県生まれ。高校まで鹿児島で育ち、福岡での大学生活を経て2006年から日本政策投資銀行へ。リーマンショックが契機となり鹿児島にUターンしてからは、まちづくり会社(鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab)の代表をしながら、ecommitに参画。現在は取締役として経営戦略を担当している。趣味のエアギターはかなりの腕前で、2018年には日本選手権で2位に入った。

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