こんにちは。代表取締役の川野です。
「社長が仕事で心躍る(充実感を感じる)のはどんな瞬間ですか?」
今回は人事部の広報担当より、こんな質問をいただきました。
仕事=My Lifeの僕にとって、心躍る瞬間や充実感を得られることは沢山あるのですが、
その中でも特に度合いの大きいものに絞ってご紹介したいと思います。
①新しいアイデアが舞い降りてきたとき
アイデアは寝ているときに降ってくる
何かのプロジェクトで大きな課題などに直面している場合、それを解決する方法を四六時中考えてしまいます。
冗談抜きで夢の中でも無意識に考えているのです。
そんなときフッとアイデアが降ってくる瞬間があります。
僕の場合、特に多いのは深夜(明け方)です。
夢の延長線上で目覚めているのか、それともまだ夢の中なのかは定かでない、朝方のモヤモヤしている間に脳内にフッとアイデアが湧いてくる。
その瞬間『あっ』っと一気に目が覚め、忘れる前に携帯にメモを残しています。
この時はもうテンションMAXですね。
うまく表現できませんが、それまでドンヨリ曇っていたのに突然目の前が開けて光がさすような、そんな状態。
心拍数も多少上がっているんではないでしょうか。
そんな時は次から次へと妄想が広がり、しばらくの間メモを取り続けます。
アイデアは会話の中でも降ってくる
移動中の何気ないメンバーとの会話の中でも、アイデアが降りてくる瞬間があります。
まったく違う内容の会話をしていても、何かキーワードが出てきた瞬間に繋がってしまうのです。
ここでもやはりメモを残すのですが、頭は完全に切り替わってしまっている(スイッチが入ってしまっている)ので、その後の会話が頭に入ってこず、会話になりません。
メンバーには大概迷惑かけてしまいます。
まだメンバーなら良いのですが、お客様との会話でこの状況になるともう大変。
頭の中はアイデアがぐるぐるとまわっていだけど、当然お客様との会話は続けなければいけない。
なんだかムズムズして集中できない状況に陥ってしまうのです。
場面はそれぞれですが、このようなアイデアが降ってきた瞬間はやっぱり心躍る瞬間と言えると思います。
②チャンスを感じる瞬間
世間の環境意識の高まり
創業当時はリユース、リサイクルに対して(特に海外リユース)懐疑的な見方をする方も多く、
業界全体が世間から認められていない疎外感を感じる場面も多くありました。
ですが、今はその逆です。
『サスティナブル(持続可能性)、エシカル』などという言葉が頻繁に使われるようになり、
欧米諸国の法改正や環境負荷に関する様々なニュースのおかげもあって、環境意識の高まりを肌で感じるようになりましたし、
色んな方に『これからは御社のような仕事が大事な時代ですよね。』と声をかけていただく機会も増えました。
リユース業界の先輩企業たちが続々と上場を果たし、
業界に対するリユース、リサイクルに対する世間の見方はとてもよくなり、
少しずつではありますが、静脈産業全体に関心が高まりつつあります。
先進国が抱える大きな環境課題
日本だけでなく世界的に問題になっているプラスチックの資源循環については、前回のブログでも紹介しました。
世界の受け皿(はけ口)になっていた中国をはじめとする発展途上国が次々と輸入禁止を発表し、先進国の国内で処理が間に合わないものが溢れかえり、燃やして埋めるしかない状況です。
今こそ新しい仕組みが必要なのはあきらかです。
課題が大きければ大きいほど、そこにチャンスがある。
先進的なリサイクル技術の発展はもちろんのこと、
そもそもの発生を抑制する、まだ使えるものはリユースする、というようなリサイクルにこだわり過ぎず、包括的かつ持続可能な仕組みが必要になっています。
まさにそのフィールドに身を置く僕たちも、その仕組みを作る一社になれる。
世間の関心の高まりは、この業界に興味をもつ人が増えるチャンスだと思います。
直面している大きな課題。
大きければ大きいほどやりがいがあり、達成の過程はとてもエキサイティングできるものです。
この大きなチャンスを感じる瞬間はまさに心躍る瞬間です。
③メンバー、チームの成長
毎年若いメンバーが増えていますが、営業部(僕が直轄するセクション)に配属になった場合、
入社間もなく、法律に関する研修や先輩社員から簡単なマナー研修を経て、お客様の担当窓口として1~2社の顧客担当窓口を任されます。
研修を受けたとはいえ、わからないことだらけ。
逐一先輩社員にアドバイスをもらいながら進めなければ、お客様が言っていることを理解すらできない場合もあります。
特に新卒社員は社会人になったばかりで、「毎日出社して毎日働く」ということにも慣れていません。
そのような状態で、いきなり窓口業務を務めなければならないのは、とっても大変なことです。
すんなり覚えて、すぐに10社程度を担当するスーパーマンもいますが、
一方で要領をつかむまで時間がかかり1社の担当でも苦しむメンバーもいます。
そんな状況でも、担当者になった以上、一生懸命お客様の要望にお応えしようと奮闘します。
お客様にもその一生懸命さは伝わり、逆に業界のことに関して教えていただくこともしばしば。
先輩社員やお客様に支えられ、がむしゃらに向き合ってトライアンドエラーを繰り返し1年が過ぎるころ、どうでしょう。
もちろん個人差はありますが、どんなメンバーでも1年もすると劇的に変化が現れます。
しっかり業務をこなせるようになる。どんな人でも確実に成長するのです。
スタッフの成長を感じた最近の出来事
去年入社したばかりの女性スタッフがいます。
決して超優秀というタイプの人ではありませんでしたが、面接のときから何か強い『芯』のようなものを感じる人で、営業に配属後、担当したのは東京の上場企業でした。
はじめはなかなかうまくいかず、時に泣きべそかきながらも一生懸命向き合い、
約1年間地道に進めたプロジェクトが契約締結までこぎつけた瞬間、チームメンバーから自然と拍手喝采が起きました。
本人もうっすら涙浮かべ少し満足げな表情。
そんなメンバーの成長に心躍らない人はいないのではないでしょうか?
まとめ
僕の心おどる瞬間は、理想と現実のギャップを少しずつ埋められていると実感したときです。
アイデア、チャンス、成長と紹介してきましたが、つまるところこれじゃないかなと。
目指している理想は遥か彼方にあり、現実を見るとまだまだ近づけていない。
そう感じるのはもっとも苦しい瞬間ですが、逆にそのギャップを少しずつ埋められていることはとても充実感も感じられ、心躍ります。
1年前からすると人数も倍増(営業に関しては3倍)し、それと並行してサービスも随分進化してきました。
会社として大きく成長しているのを感じます。
『1年前とは全然違う会社になった』僕らの中で良く会話に登場することばです。
そして今年もさらに進化を続け、僕らが今やるべきことがクリアになり、その先にある道がより具体的にそしてカラフルに見えています。
本当に世の中に役立つ環境ビジネスを追及する。
苦しいことも多々ありますが、理想は現実になりつつある。
僕は今とても心躍っています。
心躍る瞬間というのは立場や年齢によっても人ぞれぞれだと思いますが、
今日は経営者として僕が感じていることを紹介させていただきました。
皆さんは今、仕事で心躍っていますか?
どんなときに、心躍りますか?
今回も長文にお付き合いいただき、有難うございました。
この記事を書いたライター
株式会社ecommit
代表取締役社長
川野輝之
1984年大阪府生まれ。中高6年間スケートボードに明け暮れ、一時は某スポーツ店のチームライダーとして活動するも、耳の病気を発症し引退。高校卒業後は建設機械や家電の輸出業者に就職し、4年間の修業期間を経て22歳の年にecommitを創業。現在は代表取締役として経営をリードしつつ新規事業開発チームを直轄。日置市の海沿いに住み、釣りやキャンプなどの鹿児島暮らしを楽しんでいる。