株式会社ecommit常務取締役の武石です。
突然ですが、私は57才でエコミットに転職しました。
このブログで何も転職を勧めようと言うわけでは無いのですが、50歳を過ぎたら転職してみるのも良いかもという話をしたいと思います。
私は福岡で育ち、まだその頃は、良い学校に行って、良い会社に就職して、ジャパニーズサラリーマンとして24時間働き続ける生活を送り、60歳で皆に花束をもらって定年退職すると言うのが、理想とされている時代でした。
がむしゃらに勉強して、就職して、がむしゃらに働いてきましたが、50歳になるころから、こんな生き方で良いんだっけ?と思うようになってきました。
あの楽しくも儚いバブルも終わり、生涯雇用制度が崩れリストラが始まり、固定給与が成績に応じた実力主義に変わり、努力したプロセスでは無く、結果のみで人間性まで評価されることが当たり前になってきました。
必要以上の機能を持つ製品を作り始め、挙句は欲しいと言う欲求を強制的に作り上げる売り方が流行し、
必要以上のものが作られては廃棄されることが繰り返され、地球の資源や自然は風前の灯火となり、世の中がどんどん変わっていきます。
こうした変化を「進化」という名で肯定していくべきという大勢の中で、
これまで大事に育んできた自分の価値観はそんなに簡単に変えたくもなく、また変わるものでもなく、変化していく時代の中で日々息苦しさを感じ始めてきました。
それが、私の場合50才のころだったということです。
毎日ずっと我慢して暮らしていたけど、毎日が全く楽しくありません。
だから、ある日突然会社を辞めて、自分の価値観に合う世界を探してみました。
自分の場合、これまでの殻を脱ぎ捨てる決心をするまで数年以上かかってしまいました。
生活していけるのか、家族を養っていけるのか、先が見えない、周りの人からバカだと思われるかもしれないと、不安がどうしてもつきまとうから。
でも結果、転職してみてよかった。
自分の求めていた価値観に近い場所に戻れた。
大量廃棄を悪と言える人達と出会えて息がしやすくなった。
笑顔が上手になった、若返った、本当に良かった。
ちょっと太ってしまったが。
給料は大幅に下がったけれど、お金で買えないものを手に入れました。
だから転職は大成功だったと思います。
皆に転職しろとは言わないけれど、歳を取ってきて何故か息苦しい人は少し立ち止まって考えてみてはどうですか?
踏み出してみると素晴らしい世界が待っているかも。
最後に、50代で転職を決心しやすくなるための秘訣をいくつか紹介します。
- 子供は早く作って、早く独立させること。
- 借金は、どうにかなるので、気にしないこと。
- 自分があとで後悔したりぐらついたりしないよう、信念を強く持てる人間になること。
- 歳をとったら人の役に立つためという視点で、自分の能力を高めること。
では、また!
この記事を書いたライター
株式会社ecommit
常務執行役員
武石伸一
1960年熊本市内生まれ、玄界育ち。東京での大学生活を経て大手電機メーカーに就職。欧州・東南アジアでの約10年の海外赴任を含め主に営業業務に携わる。その後、大手外資企業に転職。それまでの生き方に疑問を持っていた中でベンチャーであるecommitに出会い、現在は常務執行役員兼海外営業部長を務める。平均年齢を引き上げる存在だが、精神年齢は誰よりも若い。