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仕事へのモチベーションを「自分の価値観」と「会社の方針」から考える。

吉居大希
取締役 経理部長・人事部長

2019年06月03日

自分らしさ

仕事へのモチベーションを「自分の価値観」と「会社の方針」から考える。

働くことの主目的はお金ではなく、自分の価値観にあっているかどうか

ここ数年で良く目にする話です。
実際に自分の価値観にあったことを仕事にしている人が増えているかどうかは分かりませんが、

自分の価値観にあった情報へアクセスすることが容易になり、実行できる環境も整ってきているのではないでしょうか。

また、1つ最初に明確にしておきたいのは、お金は大事じゃないと言っているのではなく、お金も自分の価値観も仕事に求めるようになったということです。

少なくとも、私はそう思っています。

私の価値観は、きれいごとのようですが、

「地球温暖化を止め子どもたちに住みよい地球を残したい」

であり、 ビジネスを通じて、できる限りの貢献をしたいと思っています。

働くことの主目的はお金ではなく、自分の価値観にあっているかどうか

強烈な原体験があるわけではなく、なんか毎年暑くなっているなーと思う程度でしたが、

22歳の時から何がしたいんだろうなと考え続けた結果、人生かけて取り組むべきことは、地球温暖化ストップだという考えに至ったのは25歳でした。

25歳の時に明確になったのは、その当時、自身としては画期的だと思ったアイデアを思いついたから。

そのアイデアは、今でいう「金融×環境=環境系クラウドファンディング」。

ありきたりなアイデアですが、当時、寝ている時に思いついて、その時は興奮してしばらく寝られませんでした。

地方では、山が切り拓かれ、太陽光パネルが大規模に設置されている光景を良く目にします。

FIT(固定価格買取制度)の買取価格が高かった当時に多く設置されたもので、採算性は非常に高かったと思われますが、

再生可能エネルギーを導入するために山を切り拓くことには疑問を感じるし、そうはありたくないと感じました。

まずは自分でやってみようということで、知り合いに相談し屋根を借りて太陽光パネルを設置し売電事業を始めることに。

しかし、FIT(固定価格買取制度)の買取価格の下落、出力制御などによりリスクは高まる一方で、

何より発電量が天候に左右され、かつ、電気をためるための蓄電池はとても高価で採算が合わないことが分かりました。

ビジネスとして成り立たせるためには、超えるべきハードルがまだまだありそうです。

このように、自分の価値観から外れずに、ビジネスとして成り立たせるためにはどうすればよいか?と考えることに喜びを感じます。

そんな私がエコミットを楽しんでいるのは、

『本当に世の中のためになる環境ビジネスを追求』しているエコミットが、自身の価値観にあっているからです。

エコミットの目指す「本当に世の中のためになる環境ビジネス」とは、以下の2点の目線を持つことであると思っています。

1、環境活動の優先順位

中古品の行先として(リデュースは大もとですが)

リデュース(減らす)

リユース(再利用する)

リサイクル(資源化する)

焼却処分による熱利用、固形燃料化

などがありますが、これらの環境負荷低減の程度でいうと、

①リデュース

②リユース

③リサイクル

④焼却処分による熱利用、固形燃料化

の順番になります。

そう考えると、①~④を行えば良いというわけではなく、

①から④の順の優先順位で取り組む必要があります。

2、行先までの責任

昨年、中国が外国ゴミの輸入禁止を行いました。

日本からも、中国へ年間130万トン近く輸出されていた廃プラスチックが日本国内に溢れかえり、

新たな販売先として東南アジアに輸出されていることが、多くのニュース、経済番組などで取り上げられていました。

今まで、中国では輸入した(資源性の高い)ゴミを資源化していましたが、その資源化の方法に問題があり、

結果として、ゴミが集まってくる場所では大気汚染、水質汚染が広まっているといった状況を中国が問題視し、国家としての発展とともに今回の方針変更に至ったのです。

詳細は、社長が書いていたブログ(~モノの適正な循環をつくる~業界の変化とチャンス~)でも記載しているので、興味ある方はこちらも読んでみて下さい。

日本から海外(主に東南アジア)に輸出される商品であっても、現地で本当に商品として利用されているのか?大部分がゴミになったりしていないか?

日本からリユース、リサイクルとして海外に出荷されたモノが、現地で環境負荷の元凶になっていたとしたら、それは地球に優しいことといえるのでしょうか。

海外に輸出されたモノの行き先に、我々は責任を持つ必要があります。

一見エコであっても、まだまだもったいないこと、本当にエコなのか疑問に思うことも多いです。

ですが、そこに採算性がないとボランティアになってしまい、事業としての広がりにかけ、継続も難しくなります。

本当の意味で世の中にインパクトを残すためには、必ずビジネスとして成り立たせなければなりません。

とても難しいですが、これを目指しているのがエコミットです。

このように、「会社の目指すこと」と、「自身の目指すこと」の重なる部分が大きければ大きいほど、仕事へのモチベーションは高くなると感じています。

みなさんもぜひ、考えてみてはいかがでしょうか。

では、次のブログにてお会いしましょう。

この記事を書いたライター

吉居大希

株式会社ecommit
取締役 管理部長

吉居大希

1984年長崎生まれ。工学部で大学院に進学するも、公認会計士になることを決め、試験に合格。大手監査法人勤務を経て、タイにわたり日系企業向け会計事務所へ。現地責任者を経験したのち、帰国したタイミングでecommitに誘われて合流。現在は取締役管理部長を務める。元ラガーマン。普段は温厚だが、海外旅行中に社長へはたきこみを決めた話は有名である。

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