こんにちは、京都大学地球環境学舎修士2年の黄(コウ)です。
この度、9月18日~10月19日にわたり、株式会社ecommitのインターンシップに参加させていただくことになりました。
今回は「インターン前の率直な気持ち」というテーマで、ブログを書こうと思います。
来日までの経緯
台湾から日本に留学するまでは、環境問題について本格的に勉強したことが一切なく、大学では日本語、日本文化と政治学の勉強をし、外交官を目指していました。
そんな私が環境問題に興味をもったきっかけは、比較政治と政党の勉強を進める中で、「緑の党」という環境主義を掲げる政党のことを知ったからです。
※比較政治とは…各国の政治を広く、社会的、経済的、文化的、国際的な諸条件との相互作用においてとらえていく政治学の一分科。
政治的なアプローチで環境問題を解決する方法、さらに、環境問題自体に興味が湧いて、勉強していきたいと思いました。
しかし、台湾は日本と同じように環境問題を重要視している党の規模が小さく、影響が弱いという現状があります。また、環境問題に実質的に取り組むためには、環境学からのアプローチがないと限界があることに気づいたのです。
日本台湾交流協会は、日本に留学を希望する学生に対して全額の奨学金を提供しています。台湾で環境について勉強する選択肢もありましたが、 違う国で様々な経験をする方が楽しいだろうと思い、台湾の政治学大学院に在学しながら、日本留学試験の勉強をしました。
無事に奨学金をいただくことになり、教授の浅利先生との出会いをきっかけに、京都大学の地球環境学舎に入学することができました。
今回のインターン先であるecommitのことは、研究室の活動と指導教授の浅利先生を通して以前から知っていましたが、「リユースに関して色々取り組んでいる面白い会社」という印象にとどまっていました。
しかし、インターンシップの前にウェブサイトとブログ記事を読むことになり、今まで深く関わりがなかったリユース世界を垣間見ることができたので、ますます興味がわきました。
リユース業界について、現在の所感
近年は様々なツールを活用したリユースビジネスが増加しています。
台湾も日本と同じく、インターネット(SNS、専用サイト)やスマホアプリを利用するCtoCビジネスが成長しています。またIT技術の成長により、消費者にとって、さらに便利な環境になりつつあるでしょう。
現在、リユース業界では、「仕入れの難しさ」が課題として考えられます。中古品は新品と異なり、決まった量、決まった時期に仕入れることができず、調整が難しいという特性が原因かもしれません。安定確保のため、仕入れチャネルの増加と強化が必要ではないかと思います。
今回のインターンを通じて、この業界で働いてらっしゃる皆様の生の声を聞けるのがすごく楽しみです。仕事の楽しさや難しさ、裏話まで聞けたらいいですね。
インターンへの意気込み
様々な環境問題がある中で、私はプラスチック問題に一番関心を持っています。世界中の国々から注目を集められている議題であり、一研究者として何か貢献できたらと思っております。
現在は企業の環境取組を評価する研究に取り組んでいます。各事例の3R+における位置づけと評価も研究内容に入っており、今回のインターンで得た知識を活かして、リユースの視点から何かアイデアをもらえたらと思います。
また、インターンのゴールである「離島循環モデル実現に向けた国内・海外地域事例調査、分析」を達成に向け、大学で培った環境学の知見や文献の解読力、および語学力が役立つことを期待しています。
インターン後もブログを書いて、これからインターンする学生の皆さんの参考になればと思います。では、また!
この記事を書いたライター
特別寄稿
「未来につながる働き方」「未来をつくるプロジェクト」「未来をいきる組織づくり」についてお届けするC-LOG。ここでは様々なフィールドでご活躍されている皆様に執筆いただいた原稿を「特別寄稿」として掲載していきます。