このブログは、新卒入社4カ月目の鈴木が担当します!
エコミットは、SDGsの社会実装を目指す京都超SDGsコンソーシアムに参画しており、
今回は、京都市立安朱小学校、北海道大学附属釧路小学校の2校をオンラインで繋ぐ交流授業に、ファシリテーターとして参加しました!
オンライン交流授業は、遠く離れた小学校の5年生たちが「地元の自然や環境を守るために自分ができること」をテーマに、それぞれ発表し合う授業です。
見聞を広めることで、新たな発見とともに、実際に行動するきっかけをつくる目的で実施されました。
ファシリテーターは、京都超SDGsコンソーシアムに参加する企業、京都大学の学生と留学生で構成されています。
「北海道、京都、鹿児島をオンラインで繋ぐ先進性」
「地域のことを考え、SDGsとは何かを説明できる小学生がいる」
小学校なのに授業のレベルが高く、感動しました。
今回は、ファシリテーターの視点で、授業の目的や進行、感想についてブログを書きます。
環境教育に興味のある方、環境教育を取り入れたい方は是非ご覧ください。
※以下、小学校の表記を略しています。
京都市立安朱小学校→安朱、北海道大学附属釧路小学校→附属
▶各小学校における学習状況について
小学4年生から6年生までの3年間にわたる教育プログラムの一部として、小学5年生でオンライン交流授業を行っています。各学校における学習テーマや学年ごとの取り組み内容は、下記のとおりです。
〇京都市立安朱小学校
学習テーマ:「守りたい安朱の地域」について
4年生 守りたい自然と歴史について学び、行動宣言
5年生 達成できるSDGsの発見
6年生 守りたい安朱の魅力と行動宣言をブラッシュアップ
〇釧路附属小学校
学習テーマ:「守りたい釧路の自然 」について
4年生 守りたい水源について調べ、行動宣言
5年生 保全活動や調査で守りたい森の発見 ・ポスター作製
6年生 守りたい阿寒の森行動宣言をブラッシュアップ
▶オンライン交流授業について
子どもたちは「地元の自然や環境を守るために自分でできること」をそれぞれプレゼンテーションする。
・自分のやろうとしていることを伝える
・他の人がやろうとしていることを知る
両方のコミュニケーションができるようになることが大切。
※授業が終わった後に、心に残ったことがあれば、ぜひとも自主的に活動することを期待する。
▶実施方法について
・Zoomを活用して、以下の4拠点を結んで実施
①京都大学(事務局) ②安朱 ③附属 ④各地にいるファシリテーター(学生や企業)
・ひとつのZOOMミーティングに全員がログインし、ブレイクアウトルーム機能を活用して10のグループに分ける
・各グループにファシリテーターを配置し、事務局はサポートに回る
・各校、各グループ2〜5人で端末を共有する
▶プログラムについて
2/19(火)13:30~15:05
<プログラム>
- 自己紹介
- 自分が考えていることの発表と質疑応答
- 15分休憩
- まとめと振り返り
- 全てのグループファシリテーターから感想共有
▶当日の流れをご紹介します!
1.自己紹介
自己紹介を兼ねて、一人ひとりが「地域の好きなところ」を発表しました。
安朱では、学校にある花時計や地域の綺麗な水路、
附属では、森や阿寒湖、紅葉、カツラの木など地域の自然を紹介している児童が多くいました。
小学生は好きな理由をとても詳しく、わかりやすく説明していたので、真剣に事前準備に取り組んでいたのだろうと思います。
2.自分が考えていることの発表と質疑応答
1人3分以内で、発表と質疑応答を行いました。
・安朱の児童は、SDGs達成に向けて自分ができることを発表しました。
「委員会活動の一貫として、小学生が学校給食のロスを減らす活動に取り組んでいること」「学校だけではなくお家でも、節電節水を意識し実践していること」を発表してくれました。
・附属の児童は、「自然を残すために人間の手を加えるべきか」について発表し、「手を加えるべき」という意見が多くあがりました。
阿寒湖や森、川に住む外来種が増え、絶滅危惧種が減少していること、ボランティア団体の活動で森を保護できることが理由として挙げられています。個人活動でYouTube配信や、ボランティア活動に参加したいとの意見が出ました。
3.15分休憩
遠く離れた2校の児童は、お互いの地域に行ったことがないので、京都と北海道の食べ物や観光地、気候などの話で盛り上がりました。
(休憩時間が一番盛り上がっていたかもしれません)
休憩時間を利用して、それぞれの地域の魅力や違いを知ることができたので、緊張が解け、話しやすい雰囲気づくりができたと思います。
4.まとめと振り返り(ブレイクアウトルーム)
遠く離れた小学生たちは、それぞれの地域の違いや魅力を発見することができました。
・生物の違いについて
安朱の児童は北海道でなじみのある絶滅危惧種を知らなかったので、附属の児童は違いを発見することができました。
・学校におけるSDGs達成に向けた取り組みの違いについて
安朱では給食の食べ残し削減に向けて「食ロス」活動が行われており、附属では家庭科の授業でエコバックを作る授業が行われています。また、「SDGsとは何ですか」という質問が出た時に、安朱小学校の児童がわかりやすく説明していたので、授業への理解度が高いと感じました。
▶良かったところ
・ファシリテーター向けの説明資料と事前説明会があったので安心して臨めたこと
・15分休憩があったこと
→15分休憩ではたわいもない話をすることで、打ち解けることができ、児童と私の緊張が解けました。
▶改善点
ポイントは、通信環境を整えることだと思います。
・同じ教室内で参加しているグループがいくつかあったので、周りの声が聞こえ、発表者の声が聞こえにくくなることがあった。
・1画面に3人映っていたため、常に全員の顔が見られなかった。イヤホンを使用し、近くに座る対策をしてはどうか。
・大雪の影響で時間通りに授業を終わらせる必要があったため、最後の全体振り返りで、ファシリテーターから感想共有する時間を取ることができなかった。
ブレイクアウトルームでの時間を短くして、臨機応変に調整する必要があるのではないか。
知り、学び、行動のきっかけをつくる環境教育
SDGsを達成するためには、一人ひとりが現状を知り、自分にできることを考え、行動するきっかけづくりが必要だと感じています。今回のオンライン交流授業はその一人ひとりの現状を遠くの人とも共有できる、良い手段だと思いました。
恥ずかしながら、エコミットに合流してから私が知ったことは、捨てたごみは燃えて消えるのではなく、ほとんど灰となって町に埋め立てられ、埋め立て場が数十年後には満杯になる現状でした。(詳しくは、代表取締役社長川野のブログをご覧ください。 )
それを知った今では、徹底的に分別を行ったり、エコバックを使ったり、食品ロスを減らすために食材を買いすぎないようにしたり、小さなことでも実践しています。
今後は、小学生たちとの交流で得たものを活かしながら、ecommitの事業を通して、環境問題の現状を知り学ぶきっかけになる場を作っていけたらと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました!