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環境ベンチャーで育て上げられた僕が伝えたい「学生社員」のススメ〜vol.2

野崎翔太
鹿児島大学法文学部4年

2020年01月29日

ワークスタイル学生新しい働き方

こんにちは、鹿児島大学法文学部人文学科4年の野﨑翔太です。

前回のVol.1に引き続き、私の学生社員としての経験を綴らせて頂きます。

Vol.1を読まれていない方は是非こちらからお読みください。

ひとり立ちと大型案件の獲得

振り返ると、年が明けてから6月末までのちょうど半年間、ゴールデンウィークを除いてきっちり隔週で関東へ(時には札幌にも!)出張するという生活を送っていました。

年明け早々から次第に社長の下を離れ、ひとりでお客様と打ち合わせや商談、会社内でも現場のドライバーさんや営業所の方々と、コミュニケーションを直接取れるようになっていきます。

そんな中、突然のある一本の電話から、結果的に自分だけでなく会社全体をも大きく成長させる案件がスタートするのです。

その案件というのがこちらです。

https://ecommit-kandk.com/ecommit-news/20190711evc-01/

最初に営業の窓口として連絡を受けたのが自分であり、その案件の規模に最初はたじろぎながらも必死に社内での確認や見積もりの作成に奔走したこと、そして「御社にお願いします」とご連絡を頂けたことを今でも強く覚えています。

本案件を進める中で、オフィスはもちろん現場のドライバーさんや営業所の方々にも自分の不慣れからたくさんご迷惑をおかけしつつ、無事にお客様に終了のご報告をするまでたどり着くことができました。

日常の業務も含め、こうしたecommitの仕事を通して常に考えていたことがあります。

それは、「どうすれば、一緒に働く仲間が仕事をしやすくなるか」ということ。

そして、その仲間というのは、決してオフィスで一緒に働いている仲間だけでなく、どれだけ離れていようとも同じ瞬間に同じ会社の仲間として働いている現場の仲間も、みんながどうすれば仕事がしやすくなるだろうかと事あるごとに考え巡らせ、ひとつひとつのコミュニケーションを丁寧に取るようになっていったように思います。

卒業前、最後にひとつ形になったのが、営業所の方々との懇親会を営業部からの提案で開くことができたことです。

このような、会社にとっても最大級の大型案件や会社内での新しいコミュニケーションの形など、普通では新人がさせてもらえないような大きな仕事を経験として積めたことで、一緒に働かせていただいた皆さんから「共に働く」という感覚やたくさんの学びを得ることができたと思っています。

卒業

入社前には、とりあえず半年やってみようという話をしていたのですが、年末年始の頃には、まだ半年で離れるにはまだまだこの会社で学べる経験があるなと思い、離れるのであればあくまでもそれらを満足のいくまでの経験をしてからその決断をしようと考えていました。

そのまま就職するという選択肢もありながら、ecommitを離れる、そう最終的に決断をするわけなのですが、すぐにそう決断できたわけではもちろんありません。

社長を含め、役員の方々にも何回も自分の人生を見据えた上でご相談し、皆さんが自分のこれからの未来を真摯に考えてくださったことで、一度この会社を離れて大学生に戻るという選択を、最後は自分自身で決めることができたように思います。

そして、2019年7月22日の鹿児島川内オフィスにて卒業式を開いていただきました。オフィスの皆さん総出で自分だけが主役の卒業式はあまりにも贅沢で、10ヶ月間の学生社員経験を振り返るプレゼンをさせて頂く時間と盛大なお見送りを頂きました。

こうして、ecommitでの学生社員生活を終えました。

卒業後から現在

卒業後から昨年の12月にかけては、大学は引き続き休学の上で参加した、内閣府の青年国際交流事業「東南アジア青年の船」での活動が主となりました。

(鹿児島での事業参加報告会にて。)

その事業内でも、ecommitでの繋がりと経験を活かして実際に営業所にて廃棄予定の浴衣を数着、国際交流の舞台となる船へ送って頂き、中古衣料の再活用と海外青年との交流に役立てることができました。

(旅の最後にはお土産として非常に喜ばれました。)

また、船内でのディスカッション活動においても、「Environment&Sustainability」がテーマのグループに所属し、業務を通して得ることができた日本の廃棄物の現状や国際的なモノの循環について海外の青年たちと議論を深めることができました。

確実にecommitでの10ヶ月間の経験は自分の中に積み重なっていて、これからの人生でも活きてくるのだと事業を終えた今でも確信しています。

そして現在は、大学を2020年9月に卒業予定で就職活動に取り組んでいます。

そんな自分のことを、今でもecommitの社員の皆さんは気にかけてくださっていて、時には飲み会にも誘っていただくなど、卒業後も絶えることのない繋がりを保ち続けていることに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

最後に

インターンでもなく、就職でもなく、学生社員という選択肢、その一番のメリットはVol.1の記事の前半に記したように、「自分だけの力で何かを一から始めるより既にあるものを活かして自らの経験を増やすことができる機会」であるということだと、こうして記事を書き進めてきた今でも思います。

学生という肩書を外すことなく、会社員という肩書を上塗りすることができる。

そして、仕事を通してお客様も含め様々な新しい出会いと経験を一度きりの人生で積み重ねることができることは、大学生というタイミングにおいてスピード感を持って自分をステップアップさせるのに非常に良い機会であることは間違いありません。

もちろん、社長をはじめ会社の皆さまの理解があってこそのチャンスだと思います。

そんな恵まれたチャンスに、この鹿児島という日本の端の文化も自然も食も歴史も豊かな地域から挑戦することができ、遠くアフリカまでも世界全体をフィールドとした視野の広さで仕事ができるということは言うまでもなく他にありません。

人生はタイミングも大切です、何か今この瞬間にでもピンと来るものがあれば、その一歩を躊躇うことなく踏み出してみてはいかかでしょうか。

それではこの辺で、株式会社ecommitでの学生社員としての経験について筆を擱きたいと思います。

この記事を書いたライター

特別寄稿

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「未来につながる働き方」「未来をつくるプロジェクト」「未来をいきる組織づくり」についてお届けするC-LOG。ここでは様々なフィールドでご活躍されている皆様に執筆いただいた原稿を「特別寄稿」として掲載していきます。

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