宮崎大学4年 榎本朱里
株式会社ecommit 学生社員
2020年08月11日
こんにちは。
株式会社ecommit学生社員の榎本あかりです。私は現在大学4年生で、いわゆる「就活生」です。
そんな私は今、深い悩みを抱えています。
「あなたのやりたいことはなに?」
自己分析と面接をくり返してもなお、未だに、この類の質問に明確に答えられないのです。
そして、そんな私の最大の悩みと言えば、
「なぜ私は就活しているんだろう。あれ?人はどうして働くんだろう。」
こんな疑問が頭から離れないのです。
そこで、今回は私が学生社員として働いている、株式会社ecommit のスタッフである濱津綾乃さんに話を聞いてみることにしました。
濱津さんは、持ち前の勢いと突破力で、当時新卒の受け入れを積極的に行っていなかったエコミットに自分を売り込んで見事新卒1期生となり、現在は海外営業部マネージャーとして働いています。
濱津さんの就活については、ぜひこちらの記事を読んでみてください!
ということで、さっそく悩みをぶつけていきたいと思います。
やりたいことは見つかるの?
榎本:本日はよろしくお願いします。
濱津:よろしくお願いします。やりたいことが見つからずに悩んでるんだって?
榎本:そうなんです。本当にやりたいことが何なのか、見つからないんです。大学生の間に見つかると思っていたのに‥‥
濱津:それはね、もしかしたら見つからないかもしれない。もちろん、見つかる人もいると思うよ。でもそれは、ほんの一握りの人だけだと思う。
榎本:うーん。そうなると、就職活動において「やりたいこと」を必ず見つける必要はないのでしょうか。
濱津:私は別に見つけなくてもいいと思う(笑)
今の世の中、「やりたいことを見つけないと生きていけない」とか、「やりたいことを実行していることがかっこいい!」とか、そういう風潮があるよね。
私も学生の時は「やりたいことをやるのが正義だ!」と思いつつ、まさに自分のやりたいことがわからない状態だったよ。
でもそれは、「見つけよう」と意識して必ず見つかるものではないんだよね。今思えば、この矛盾との戦いに時間をかけすぎたな。
『これが本当にやりたいことなのかも‼』なんて思っても、結局はやってみないと分からないんだから。まずは何をやるか、一個一個納得しながら選択していけばいいだけじゃないかな。
榎本:まさに、そういう風潮をすごく感じます。やりたいことを仕事や活動に活かしている人が、すごくかっこよく見えるんです。『この地域に一生を捧げるんだ!』とか、『学生のために!』とか。
濱津:なるほどね。それは、やりたいことをしている大人というより、自分のしていることを見せるのが上手な大人なのかも。社会人になって、そういうことも感じる(笑)
榎本:見せ方に翻弄されていたのか・・・!
濱津:いくら輝いて見えても、「どれくらい本気で取り組んでいるか』は、本人にしか分からないと思う。『かっこいい!でも私は・・・』と悩むくらいなら、少しでも自分の心が動くことをやったらいいと思うよ」
人はどうして働くのか?
榎本:では、やりたいことが見つからないなかで、どのように就職活動をしたらいいのでしょうか。
濱津:「なりたい自分や将来の在り方を想像すること」から始めたらいいのではないかな。「人はなぜ働くのか」という問いにもつながると思う。
例えば、「将来はこんな生活がしたいから、働いてお金を貯めよう』とか、「今よりも格段に成長している自分でありたいから働く」とか。自由に想像してみたら良いと思うよ。
榎本:就職活動は、まず将来の在り方を考えることから、ということですね。
濱津:そうだね。ただ、「何がやりたいか」だけ考えるのではなく、将来の在り方を考えてから、何をやるのかを考える方が自然な流れじゃないかな。
こんな自分になりたい。この問題を解決したい。だから、これをやる。という感じで。
例えば、デザイナーを目指すなら、そのための勉強をすればいいと思うんだけど、「英語を使いたい」「プログラミングをやりたい」だけだと、結果、どうしたいの?と思う。
自分の在り方さえも考えるのが難しかったら、まずは目の前のことに精一杯向き合ったらいいと思う。できないことをできるようにしたい、というのも1つの在り方だから。
榎本:なるほど・・・。では、ESを書いたり自己PRを考えたりする前に、まずは『どんな大人になりたいのか』を考えることがヒントになりそうですね。
周りと比べてしまう…焦りとの戦い方は?
榎本:不安もだいぶ解消されてきたのですが、やっぱり焦りの気持ちは消えなくて…。
濱津:どうして焦っているの?
榎本:2月には内定が決まっていた友達もいるので、周りと比較してしまうんです。もう私のことなんて、どこも拾ってくれないのではないかって不安になります。
濱津:人は人、自分は自分。これだけだよ。
たしかに、新型コロナウィルスの影響で変則的な就活になっているかもしれないね。募集企業も減ってきて、周りに内定者が増えてきたら焦るかも。
とはいえ、早く内定をもらえたら勝ち、遅かったら負け、なんてレースをしているわけじゃないからね。もしそんなレースに参加しているのであれば、100%と言っていいほど後悔すると思うな。早く決めたい一心で内定をもらっても、いざ働いてみたら「何か違う」と感じることもあるから。
わがままでもいいから、どこまでも自分が納得できるような選択を追及していく方がいいと思う。あくまで、就職活動は自分の在り方を実現するための手段であることがほとんどだからね。
榎本:そんなレースには参加しない、しても自分のためにならないって、頭でわかっていても比較してしまいます…。
濱津:比較してもいいよ。でも、内定の数や早さを比べるのではなくて、それぞれの人の長所や選択肢をじっくり見て、比べたらどうだろう。
そうして学んだ後に自分が目指している在り方に立ち返ると、自分の選択肢が増えていて、その繰り返しが自信につながり、焦りも減ると思う。
榎本:なるほど。ここでも『どうありたいか』という土台が大事なんですね。
濱津:そうだね。でも、在り方を決めたとしても、その方針を一生突き詰める必要はないからね。明日、もしかしたら何時間後かには変わるかもしれないし。それでいいんだよ。一旦決めて、違ったらまた選び直せばいいから。
インタビューを終えて
やりたいことは見つかるものではないこと。
見つけられなくても目の前のことを一生懸命やればヒントがあるということ。
そのヒントをもとに、将来の「理想像」や「在り方」を考えれば周りに流されない自信を持った私でいられること。
濱津さんの話を聞いてパワーをもらい、まず何から始めればいいか見えてきました。
人と比べるよりも自分はどんな時に「幸せ」を感じるのか、ということを考えながら、再出発したいと思います。
また、同じような悩みを持った就活生も少なくないはずです。
エコミットには「在り方」を考えるスタッフが沢山いるので、C-LOGにて、またいろいろなスタッフと就活について考えていけたらと思います。
次回もお楽しみに!
この記事を書いたライター
特別寄稿
「未来につながる働き方」「未来をつくるプロジェクト」「未来をいきる組織づくり」についてお届けするC-LOG。ここでは様々なフィールドでご活躍されている皆様に執筆いただいた原稿を「特別寄稿」として掲載していきます。